と言っても、時間切れで途中の神楽峰まで、苗場山は敗退でした。
09:15田代ロープウエイ山麓駅発~ロープウエイ~リフト~10:00登山口~11:50神楽峰山頂~12:05富士見坂
12:40富士見坂~神楽峰山頂付近~登山口14:05~ロープウエイ山頂駅14:50
メインコースの祓川コースではなくて、
秋の紅葉シーズンの間だけ運行される
田代スキー場のロープウエイを使い、スキー場の中を歩いてきました。
この田代スキー場は、20代のころ毎冬、スキーでお世話になりました。
30数年ぶりかー、と懐かしさもひとしおです。
紅葉狩りの観光バスが次々に到着して、ぞろぞろと観光客が降りてきます。駅舎の中は観光客でいっぱいです。
登りの山麓駅始発が9:00発で、帰りの山頂駅の最終発が16:00です。
ロープウエイの順番を待つ間、けっこう時間があったので、
切符売り場のおねーちゃんに、しつこく訊いちゃいました。
あのー、山頂駅午後4時発の最終に間に合わなかったらどうすればいいの?
「間に合うようにお願いします。」
だってさあ、苗場山まで往復したら帰りに間に合わない登山客もいるでしょ。
「あ、登山の方ですか、登山は自己責任でお願いしますね。」
そりゃ自己責任だけどさ、最終に間に合わなかった登山者だっていたでしょ?
「今まで、いませんね。」
まじかよ、ところで山頂駅から山麓までの下山道(エスケープルート)はあるの?
「ありません。」
山頂駅に宿直する人はいるの?
「いません、無人になります。」
もし最終に間に合わなかったら、その時はどうすればいい?
「遭難したと、警察に通報してください。」
こっちは、えー! 二人分往復で6000円以上支払ったのに、
間に合わないとロープウエイに乗れないばかりか、遭難になっちゃうのー! と蒼ざめるし、
受付のおねーちゃんの方は、今日は紅葉狩りの団体客に混じって、とんだDQNがやって来たわい、やれやれ、と思ったでしょうね。
30年の古さを感じる懐かしいロープウエイに乗って、山頂駅に降り立ちました。
田代スキー場の背後に神楽峰と苗場山。
そして真後ろに上越国境の山々が一直線。
正面の山は上越国境の一山、平標山。
ここは絶景じゃないですか。
30数年前はそんなことも知らずに、ひたすらスキーしてました。あーもったいない。
山頂駅から一旦下って、リフトに乗り換えます。
正面に右に神楽峰と、左に苗場山が鎮座しています。
30数年前は、このリフトに何十回と乗っていましたが、当時はアホだったから(今もか)、スキーに夢中でちっとも判らんかった。
リフトを降りて登山口に着いたのが9時45分。
苗場山も神楽峰も間近に見えて、登山口もその真下にあるじゃない。
苗場山の山頂まで3時間で行ければ、
ということは、神楽峰まで2時間以内で行ければ、ギリギリ4時の最終便までには戻れるぞ。
よっしゃ!
今日は頑張っていきましょう、
と出発はしてみたものの、、、
この道は、ロープウエイが運行されている時期だけの期間限定コースなので、登山者が少ないため荒れていません。
土壌の流出による浮石ゴロゴロが無く、歩きやすいんです。
しかし、鈍脚はいかんともしがたく、間近に見えていた神楽峰にすら、なかなかたどり着きません。
指呼の間に苗場山も見えますが、一向に近づきません。
こちらは再び神楽峰。こちらも目と鼻の先に見えるのに遠い。
前方に視界が開けて、いよいよ神楽の山頂か、と期待したら、
無名のミニ湿原でした。
ミニ湿原から振り返ると、登ってきた尾根の先に、田代スキー場やロープウエイの山頂駅、
さらにその先に雲に覆われていますが、上越国境の山々を見渡せます。
苗場山の山裾の向こうに、佐武流山と白砂山です。
ようやく、山頂直下の青空が見えてきました。
祓川コースと接続して、から数分で山頂に到着。
前回は、ここから苗場山山頂まで、往復で2時間30分かかっています。
休憩せず歩き続けても、これでは4時の最終ロープウエイに間に合いません。
このまま突っ込んでいったら遭難してしまうわい、と敗退を決定。
敗退と決まれば、残りの時間はタップりとあるので、雷清水の手前、富士見坂のあたりで昼食休憩としました。
神楽峰からの帰路は、だらだらと来た道を下ります。
苗場山の裾野の奥に奥上州の山々です。
登山口まで降りてきました。
ゲレンデを下っていると正面に、雲が取れてくっきりと上越国境の山々です。
振り返れば、神楽峰と苗場山。
田代スキー場からの苗場山登山は(ロープウエイの運行時間の制約さえなければ)、濡れた浮石でゴロゴロの祓川コースより歩きやすくて楽だと思います。
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