2012年10月8日月曜日

H24-7 谷川岳3

h24-10-7
谷川岳を登ってきました。

実は谷川岳~一ノ倉岳~茂倉岳~武能岳~蓬峠~土合口と周遊したかったのですが、悪天候のため断念です。

登り
天神平山頂駅AM7:25発~熊穴沢避難小屋AM8:00~AM9:10山頂(トマノ耳)着

下り
山頂(肩の小屋)AM10:05発~田尻尾根分岐AM11:55~スキー場滑走路PM1:00~PM1:30終点

登り  1時間45分
帰路 3時間25分

写真は全て拡大できます。
今日の登山図です。
コピーはご遠慮ください。


関越道水上IC付近からの谷川岳です。

左に延びる稜線が俎嵓(マナイタグラ)山稜
右手前の低い山がロープウェイ山頂駅のある天神山です。
カッコいい山ですね。
拡大すると頂上の両耳も、山頂の肩の小屋も、天神尾根の登山道もはっきり映っています。
こういう日に登れれば最高なんですけどね。
実は2枚とも翌日の写真。
当日は山頂に雲がかかっていました。


今日は山頂から蓬峠までグルっと周遊するつもりでいましたので、ロープウェイ 基地より下に車を置きました。

JR上越線が真下を走っていました。



車を置いて、土合口のロープウェイ発車場までテクテク歩きます。


ロープウェイを降りてAM 7:25に天神平から出発です。
天神尾根の登山道を山頂に向かってテクテクと。
途中の熊穴沢避難小屋です。
ここを過ぎると急勾配。
鎖場も増えます。

靴が滑らなければ、そして登山者でごった返していなければどってこと無いところです。
 かなり登って天神山を振り返ります。
熊穴沢避難小屋の赤い屋根も見えます。
ところが進行方向は残念!!
山頂はガスの中。
山頂手前の西黒尾根万太郎方面との分岐部です。
無難にオキノ耳に到着です。

周囲はガスで真っ白。
隣のトマノ耳すら見えません。

肩の小屋付近は登山者で溢れていました。

ここから先、一ノ倉~茂倉~武能岳~蓬峠~土合口と周遊すべきか、ここで撤収すべきか迷い、ここまで6人で登ってきて、連れの5人が下山した後も、単独で小屋で連泊して天気の回復を待っている、ベテランのオバチャンに訊いてみました。

「私も去年同じコースを行った事がある。」
「大丈夫よ。道中危ないところなんか無いわよ。」

      ここから一ノ倉までのアップダウンは大丈夫でした? 去年あまりのアップダウンにめげて、周遊出来ずに一ノ倉から引き返してきたんですけど。。。

「え、そんなアップダウンあったっけ。覚えてないなー。」
「私は、明日は万太郎から降りるけどね。」

このオバチャンじゃ、私らとレベルが違いすぎるわいと、小屋の管理人さんにもう一度訊いてみました。

「(一ノ倉までのアップダウンはもちろん) 茂倉から先、特に武能岳の周辺は急勾配で本に書いてあるほど楽じゃない。」
「特に今日は雨で岩が滑るから、いつもより足に負担がかかり遅くなる。」
土合口に着くまでに日も暮れる。」

と、撤収せよとのアドバイス。
今日も前回に続き撤収することにしました。


帰路は登り客でごった返して大渋滞。

濡れて滑りやすい岩に、大勢の登山客の靴でさらに粘土質の泥がこってり練りこまれており、降りるのに難渋しました。

下山中なのにハーハーゼイゼイと登りのときよりも息があがりました。


 わずかに紅葉です。
西黒尾根の稜線です。
木道を直進すれば天神平の山頂駅にあと数分で到着です。

まっすぐ行けば今日の山歩きはここで無事終了となるわけですが、
時間もタップリあることだし、左折して田尻尾根土合口まで降りてみることにしました。

ここからロープウェイの始点土合口まであと3.2Kmとなっています。


この田尻尾根。岩場は少ないのですが、
予想以上に急勾配で、おまけに粘土質なため足元は猛烈に滑りました。
何度足をとられそうになったことか。

実際滑った足痕がいくつもあります。

しかも道がところどころ狭くて、
沢に向かって斜めになって切れ落ちています。

「終点がまだあんなに遠くだよー。」
「ロープウェイがまだ、あんな下を走ってるよー。」

と歩きながら泣き言の連発です。
素直にロープウエイのお世話になればよかったな、と後悔しても、もう遅い。
ひたすら我慢して下るしかありません。
両足はパンパンでブルブルと小刻みに震え、ズボンも泥だらけです。
靴の中の小石を出そうと靴を脱ぐたびに足がつります。

この尾根道の下りは勘弁ですね。


足が悲鳴をあげながらも
なんとか、ロープウェイを見上げる位置まで降りてきました。
それから、まもなくして
スキー場の道に突然、ポンと合流しました。


田尻尾根はここで終了。

急勾配の泥道から無事脱出できて、
やれやれです。
自宅に帰ってからグーグルアースで調べると、
ロープウエイ乗り場の脇から、スキー道がしっかり出来ており、もっと安全に下山できたのですね。
    スキー場の私有地で、立ち入り禁止かも知れません    


あとはロープウエイを見上げながら
スキー場路を土合口まで下りていきます。
田尻尾根の粘土道と違い、ここは所々ですがコンクリート敷きのデラックスな道にもなっています。

もちろん勾配は急なので、
足への負担はかかりっぱなしです。
見上げれば、正面に白毛門とすれ違う2台のゴンドラ。
ゴンドラが通るたびに、乗客は私たちに手を振ってくれました。

よほど珍しかったんでしょう。
こんなとこを降りてくる登山者はまずいないよねー。


スキー道の右側が西黒沢、左側が田尻沢と言うそうですがどちらも利根川の源流。

水が青く透明でとても素敵な渓流です。
このスキー道はほとんど直線で、
そのため何回も渓流を横切りますが
全て鉄板やコンクリートを渡してあり、
その下に渓流を通しておるので、
いわゆる沢の渡渉がありません。

疲れた足には助かります。
ここなら夏にちびっ子をつれてきて川遊びも楽しめますね。
でも、私有地で立ち入り禁止ですね。
無事終点です。

上を見上げればゴンドラに手を振ってもらえて、正面に白毛門、左右は美しい利根川の源流で、と
このスキー道の渓流歩きが今日歩いた中での一番のコースだったかも(トホホ。。。)

谷川岳から蓬峠までグルッと周遊できなかったのは残念でしたが、
それにしても、ね~。
ウチのカミさん、今日も1日元気だったな~(笑)。

わたしゃ、キャタピラに上がる気力も残っておりませんでした。

さすが魔の山、谷川岳
安全策を採ったつもりが、簡単には終わりにしてくれませんでした。



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