2011年9月19日月曜日

h23-15 燧ヶ岳2

5年ぶりに燧ヶ岳を登ってきました。

御池の駐車場で前泊して
燧ヶ岳山頂までピストンです。

実は夫婦で山登りを始めるきっかけとなった山が、5年前の燧ヶ岳でありまして、
いろいろな意味で忘れられない山なのです。

5年前、
俎嵓頂上からの眺望の見事さと、下山途中に通過した熊沢田代の湿原の美しかったこと。
あまりの疲れで意識がモーローとして、オツムの線が1本切れていたのか、熊沢田代の見事さは本家本元の尾瀬ヶ原と同等かそれ以上では、と今でも記憶しております。
確かに尾瀬ヶ原は広大なくぼ地であり、遠くの山々を見ることは出来ませんね。

往路
御池AM5:35発~AM6:20広沢田代~AM7:00熊沢田代~AM8:10俎嵓(山頂)~柴安嵓(山頂)AM8:35着

往路 3時間00分

帰路
柴安嵓AM8:40~俎嵓AM9:00~熊沢田代AM9:55~広沢田代AM10:35~御池AM11:20着

復路 2時間40分

合計所要時間 5時間40分


==写真は全て拡大できます==
大人の遠足BOOK「関東の山BEST100」より地図を借用しました。転載はご遠慮ください。

朝の御池です。
登山口は駐車場の中にあります。
前日までは曇りか雨の予報。
今日はどうやら晴天です。
久々にビッグな展望を満喫となるか、期待が高まります。

登山口を過ぎると、ご覧のとおりの、岩場が主体の歩きにくい登山道です。
視界も開けません。
どういう記憶違いをしていたのでしょうねぇ~。
5年前の記憶では歩きやすい登山道でしたが、
実際は岩が主体で難度の高い山道です。
歩きやすいと記憶していたのは、5年前は往路が長英新道だったからかもしれません。


そうこうしているうちに視界が開け
最初の湿原、広沢田代に到着です。
広沢田代を突っ切り、正面の森の中を登っていきます。
ここは山側に近づいていますが、まだ広沢田代の湿原の中です。
今日は澄んだ青空で、まだお月さんが見えます。

これから左手の森の中を、次の中継地、
熊沢田代に向って登って行きます。
広沢田代を抜け、視界の無い2度目の岩場の登山道を登り、
熊沢田代の端、一段低い小湿原に出てきました。
正面に燧ヶ岳です。
木道を熊沢田代の中心部に歩いてきました。
熊沢田代
今来た道を振りかえっています。
これぞ尾瀬!! 湿原に天空に向って一直線の木道です。
熊沢田代湿原の中心ですね。
熊沢田代
中心部にある池塘と、背後左に平ヶ岳と右に(たぶん)荒沢岳です。
熊沢田代
池塘から山頂に向かって進み、来た道を振り返りました。

遠く山々が見渡せるだけに、湿原が天空に浮いているように錯覚します。
熊沢田代を突っ切り、三たび樹林帯に入り
山頂を目指してグイグイと登っています。
振り返ると眼下に熊沢田代とその背後に会津駒ヶ岳です。
リンドウが咲いていました。
進行方向右手の雲が流れて、巨大な蟹の爪のような、女峰山が突然姿を現しました。
その数分後、さらに雲が流れて、男体山まで見えてきました。
壮大な展望です。
AM8:10
燧ヶ岳の一方の頂、俎嵓に2時間と35分で到着です。
山頂は岩だらけで平らなところが無く狭いですね。
これから向かう柴安嵓です。
二つの頂の鞍部まで一旦降りて、柴安嵓の斜面を登っていると、尾瀬沼の向こうに日光連山全体が姿を現しました。
8時35分、燧ヶ岳のもう一つの頂、柴安嵓の山頂に到着です。
この頂は俎嵓と違って土壌もあり広いです。
眼下に尾瀬ヶ原至仏山です。
柴安嵓の山頂から、俎嵓です。
柴安嵓をAM8:40に下山を開始、俎嵓を登り返して、その頂を9:00に通過、AM9:50頃、熊沢田代の山側の端まで戻ってきました。
背後に会津駒ヶ岳です。
振り返って燧ヶ岳を見ています。
熊沢田代
湿原の中央に向かって歩いています。
俎嵓の山頂からガレ場を下ってきた緊張感から解放され、
気分は実に爽快です。
熊沢田代
下山方向(御池方面)です。
熊沢田代
湿原中央から南側です。
熊沢田代
湿原中央から、さらに下山側に歩いたところです。
下山方向を撮影しています。
どうです、この写真。
青空に向ってまっしぐらでしょ。
この、一直線に空に向う開放感が、周囲を山で囲まれた本家の尾瀬ヶ原では味わえないのですね。
熊沢田代
振り返って池塘と燧ヶ岳です。
湿原中央の二つの池塘が良いアクセントになっていますね。
池塘の間に真っすぐ木道を敷いたセンスもいいですね。
自然と人工のバランスが絶妙ですね。
熊沢田代
下山側の端まで歩き、もう一度振り返りました。

熊沢田代
下山方向に会津駒ヶ岳です。
熊沢田代から一段低い小湿原から、またまた振り返って最後の燧ヶ岳です。
いやーほんとに名残惜しい。
小湿原から先は、一旦視界の無い岩場の登山道を下り
AM10:30頃、広沢田代まで下りてきました。
広沢田代まで下りると燧ヶ岳は見えません。
ここでも、岩場を緊張して降りてきた後の、清々しさを味わえます。
広沢田代から会津駒ヶ岳です。
広沢田代の中です。
広沢田代の池塘です。
広沢田代から再び樹林帯の濡れた岩場の登山道を下り、40分かかって登山口御池まで戻ってきました。

登山口から広沢田代まで
広沢田代から熊沢田代まで
熊沢田代から山頂まで
の3区間とも、所々木道も敷いてはありますが、岩場が主体で緊張を強いられます。
登りはグイグイと行けても、下りが滑りやすく難渋しました。
特に登山口に近い区間ほど、濡れた岩が多くて歩きにくかったです。


しかし、足をパンパンに腫らせながら登山口まで降りてくると、岩場の降り方が何回やっても下手だねー、と妙に敗北した気分になって、自己嫌悪に陥ります。
だって岩場のない蛭ヶ岳では、登りが3時間なら下りは2時間で降りてくるのですよ。
今日は登りは3時間に対して、下りは2時間40分と、帰りは40分もオーバーです。

「時間なんか気にせず、普通に、ゆっくり降りてくればいいじゃない、
なに、かっこつけてんの!!」
とカミさんにはいつもからかわれます。

でもね、こればっかりは、オンナは解らないオトコのこだわりがあるからねぇ(笑)。
一度でいいから飛び石伝いにタン、タン、タンと軽快に降りてみたいですよ。

最後に
今日のコースは、登山口・御池~樹林帯~湿原広沢田代~樹林帯~湿原・熊沢田代~樹林帯~燧ヶ岳山頂、と変化に富んでおり面白いと思います。
加えて、今日の様に天気に恵まれると二つの頂(俎嵓・柴安嵓)からの眺望も申し分ありません。

個人的には頂上からの展望より、自然の造形(程良い大きさの二つの池塘)と、人工(木道)とのバランスの取れた熊沢田代の方が好きですね。

いずれにしても、御池燧ヶ岳山頂間はイチ押しのコースです。


2 件のコメント:

瑞生 さんのコメント...

燧ケ岳おめでとうございます。
天気がよくてよかったですね。あまり車が無かったようですが、空いていたのですか。
小生は雪であの当時は怖いもの知らずで、登っていましたが、今考えると・・・
この連休は、まだら認知の母親のお守りで御殿場の富士霊園と箱根に行ってきました。夜にボケちゃって大変でした。
車に乗っても腰の調子もまあまあなのでそろそろ・・・

dosan さんのコメント...

瑞生様
コメントありがとうございます。
久々に大展望を満喫できましたが、実に運がよかったです。
柴安嵓から俎嵓に戻ると周囲はガスで全く見えなくなりました。
私たちより遅れて頂上に着いた登山者に話すと、大変残念がっておりました。
東北道は空いておりました。途中の那須塩原の温泉街もスムーズでした。帰りは自宅まで4時間で到着です。震災の影響でしょう、大変お気の毒です。