2011年8月8日月曜日

h23-13 至仏山

h23/8/7

尾瀬の至仏山、リハビリ登山です、、、のはずだったんです。

尾瀬の山は5年ぶりです。
タイトルとずいぶん違う山ではないかぃ、と指摘されそうですが、
前回蛭ヶ岳に登ったのが7月の初めでありましょ。
5週間ものブランクで、いきなり蛭ヶ岳を往復5時間で、、、
は正直いって50過ぎの老体にはしんどいです。

秋頃、涼しくなってから蛭ヶ岳詣では再開しようと思っていますが、
その前に、5週間でなまってしまった体のリハビリを兼ねて、
標高差がおよそ800メートルと、リハビリには格好の山、
『一般向き』、至仏山を見つけてきました。

至仏山は今回が初めての登山であります。
標高差は蛭ヶ岳の2/3、
同じく『一般向き』の武甲山位です。
登って下りて4時間ちょっと、くらいでしょう。
リハビリにはちょうど塩梅ってところです。

AM5:10都内の自宅発
AM7:30戸倉の駐車場着。有料マイクロバスに乗り、
AM8:00鳩待峠

朝は都心の自宅から登山口まで、ざっと3時間でした。
帰りは関越の大渋滞にはまり、7時間以上かかりました。
これでは都心から遠くても、渋滞の少ない東北道から入る燧ヶ岳の方が良いですね。

AM8:05鳩待峠発~AM8:50山ノ鼻~AM11:10至仏山山頂~AM11:50小至仏山山頂~PM1:15鳩待峠

所要時間は、休憩なしで
5時間と10分もかかってしまいました。


今日の登山図です。
昭文社よりお借りしています。

いつもお世話になってます.

鳩待峠から沢沿いをテクテク歩くこと40分。
山ノ鼻の分岐部です。
分岐部を左に折れて5分ほど湿原を歩きます。
背後にたおやかな至仏山です。
稜線の傾斜も緩やかで、女性的で優しそう。
「あははは、、、」 今日は楽勝の予感
スタスタ登って降りて、さっさと帰ろう!
グイグイと登って背後に尾瀬ヶ原燧ヶ岳ですね。
超有名な写真の構図です。
至仏山と比べて燧ヶ岳は男性的な山容ですね。
周囲は雲が湧いていますが燧ヶ岳尾瀬ヶ原だけが晴れています。
ホントに今日は天候に恵まれてラッキー、景色は最高です!


燧ヶ岳と言えば、(↓赤茶色の太字をクリックしてみて下さい。)
所々でザレ場もありますが、土壌主体の柔らかい登山道
山頂から尾瀬沼を眼下に、強烈に印象に残る圧倒的な大展望
御池に下りる途中で遭遇した、天空の湿原『熊沢田代』
と、忘れようとも忘れられない強烈に印象に残った素晴らしい山でした。

ということで
至仏山さん、今日は大いに期待してまっセ !


この辺りは
地図で言うところの、山頂直下の高天原付近ですかね。

登山道は頂上に向ってほとんど直線的に登っていきます。
山ノ鼻から2時間と20分で至仏山の山頂です。
ご覧の通り岩場です。
40分稜線を歩いて小至仏山山頂です。
ここも完全な岩場です。
日光方面と越後方面は雲が湧き見えませんでしたが、
それ以外は、今日はまずまずの展望です。

写真は尾瀬ヶ原の南側を囲んでいるアヤメ平ですね。
アヤメ平の少し上が富士見峠でしょう。
おそらく、西方向に朝日岳だと思います。
谷川岳は画面の左端、雲の中かな。
南方向は、至仏山と稜線続きの笠ヶ岳と、
雲に隠れた上州武尊山です。
燧ヶ岳の左後方に会津駒ケ岳です。
雲は多いですが、なかなかの展望です。


小至仏山から鳩待峠に向って下りてくると、
途中に可愛い(ちょっとショボイ)池塘がありました。

燧ヶ岳の池塘、熊沢、広沢田代の方が立派ですね。
雲がとれて、武尊山がくっきり映りました。
スタスタと登っておりるハズが、
5時間と10分もかかって鳩待峠に戻ってきました。

なぁんだ、ふだんの蛭ヶ岳と変わらない所要時間です。
リハビリのはずが、修行登山でした。




至仏山は麓から標高差は800メートル。
難度は武甲山に毛が生えた程度だろうと高をくくっておりました。

修行登山となった原因は、優しい山容からは想像もつかないほどの、足場の悪い大小の露岩が連続した登山道にありました。


ここは登山口から登り始めてわずかのところ。

礫だらけですが、階段状に整備されています。
ヨシヨシ、これならスタスタ登れるぞ!
ところが森林限界を超えると、
はい、この通り。
蛇紋石とかいうらしいのですが、
とにかく滑るんですね。

ガクンとペースダウンです。
こんなところもあります。
ここ、正規の登山道ですよ。

踏み外さないよう、慎重に行くしかありません。

あまりの悪路に、元気なカミさんも苦笑いです。
こうなると西黒尾根でしょ。
時々階段も設置してはくれるのですが、階段が切れると、露岩がむき出しの岩歩きに戻ります。
これも登山道
ここは至仏山の山頂を過ぎて、小至仏山間の稜線上です。

稜線は木道歩きかなと思っていたら、ほとんどが岩歩きでした。
このようなスタスタ歩ける、いわゆる標準的な登山道はほんの僅か。
これでも正規の登山道ですヨン。
これも登山道
至仏山の外観は優美で上品な稜線を左右に引いていますからねぇ。
山頂付近は熊沢田代のような天空の湿原を闊歩できると勝手に想像しておりました。
アホですねぇ。


岩だらけの登山道
へっぴり腰で下っています。

まるで金峰山ですね。
あー、やだやだ、天空の湿原を思い描いていたのに
金峰山を思い出しちまった。


景色がいいから救われていますが、
崖のような登山道もでてまいります。

終わってみれば、天空の湿原歩きは、
僅かにアソコだけ。

登る前のイメージからかけ離れた、
尾瀬らしくない山道でしたね。
麓に近くなり、土壌主体の道も出てきて、やっと歩きやすくなりヤレヤレと思っていると、
この様に腰のあたりまで深く掘れたところも数か所出てまいります。

オイオイ、岩場はしょうがないにしても、
土壌が主体の登山道くらい、もうチョット整備してくれよな。
土嚢を積んでこれ以上の土壌の流出を防がなきゃ。

下調べでは
ここの登山道が岩場が主体で難しい、とはどの本にも無かったですね。
おそらく燧ヶ岳の方が危険は少ないのではないですかね。

【今日の結論】

至仏山登山道は 悪く言えば、結構な悪路。
良く言えば、レベルの高い尾瀬らしくない登山道。

ハイキング気分で歩ける山ではないですね。
ある程度経験が無いと安全な通過は難しいです。

まったく、誰じゃい 
至仏山を 『一般向け』 などと紹介したのは(怒)

ハイ、いつも地図の借用で、大変お世話になっております
昭文社さまの本であります(笑)。

まあ、「至仏山は尾瀬の山らしくないですよ、天空の湿原歩きはありませんよ」、と馬鹿正直に書く本は無いでしょうね。
そんなこと書いたら、スポンサーが付かなくなってしまいますね。



2 件のコメント:

瑞生 さんのコメント...

お疲れ様でした。
至仏山は私たちは2007年に行きました。
鳩待峠から山の鼻には行かず、直接登山道から登りました。7時間ぐらいかかっています。
先生まず5時間というしがらみを取らないと・・・・鳩待峠からの直登で蛇骨岩はあまり無く滑りません。ほかの人々は当然もっとスピードが速かったのですが、われわれは尾瀬から山に嵌ったのでとにかく自分のペースを守り、時間とか疲れ具合はこんなものかと思いました。其のときは鳩待峠まで車で入れました。
どこかの女子大学のワンゲル部がいたのと売店の岩魚の味が思い出されます。
疲れていても女の子と食欲は衰えないなあと思ったわけでした。

小生の身体はまだ歩行で痛みが走り長く歩けません。車はよいのですがもうしばらく隠遁生活です。

dosan さんのコメント...

瑞生さま
早速のコメントありがとうございます。
至仏山は外観では想像のつかない、岩山だったんですね。
いやー参りました。

瑞生さまもお体をご自愛ください。